2022年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(49)~天才と凡人(2)-4~ 「福知山の20連隊に志願兵で行かれたのだけれど、その連隊は日本一厳しいことで有名な連隊だったんですって。」 「凄いところへ行かされたんだね。可哀そう・・・」 《「天才と凡人(2)-4」 4、除隊後は同志社に戻らず会社勤め […]
2022年1月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月18日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(48)~天才と凡人(2)-3 《「天才と凡人(2)-3」 3、洋行前:中学から京都の同志社へ(賛美歌=歌=を歌いたくて同志社を選ぶ)、しかし兄上が二商(現在の北野中学のところ)の卒業生のため一年で二商に転校させられる。 二商の校長大沢渚によるアメリカ […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月18日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(47)~天才と凡人(2)-2~ 「中川先生ってやさしそうなおじいさんだね。」 「まあ、青年でもないし壮年でもないけれど、おじいさんという雰囲気の方ではなかったようよ。」 「歌を歌っていると常に青春時代を生きておられるようね。歌を歌うことは健康にいい、長 […]
2022年1月10日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(46)~天才と凡人~(2)-1 「ねえ、チルちゃん、一万円札のおじさん、まだ出てこないの?」 「もう少し待ってね。福澤諭吉はクーちゃんでも知ってるくらい有名な方だけど、中川牧三というお名前を知っている方は、音楽の先生方でも少ないはずよ。」 「それじゃあ […]
2022年1月5日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(45)~天才と凡人~(1)-7 《~天才と凡人~(1)-7》 《7、偉人としての福澤先生と近衛家のプリンスで著名な作曲家の秀麿氏と中川先生を同列に論じるのは、中川先生をご存じない方には苦々しく思われるかもしれないが、先生は声楽家でありながら近代日 […]
2022年1月4日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(44)~天才と凡人~(1)-6 《~天才と凡人~(1)-6》 《6、私の、先生への何故?何故?との炸裂は当然である。一般人にはありえない事が起こっているのであるから是非に知りたいところである。 「近衛さんは多少作曲家として名を知られていた。それ以 […]
2022年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年1月13日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(43)~天才と凡人~(1)-5 《~天才と凡人~(1)-5》 《5、この逸話をおもしろいといったのは、私の音楽の恩師(故)中川牧三先生(元日本イタリア協会会長)がお若い頃、作曲家の近衛秀麿氏とご一緒にヨーロッパを訪問されたときのこと。 […]
2022年1月2日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(42)~天才と凡人~(1)-4 《~天才と凡人~(1)-4》 《4、 奥平壱岐の屋敷で見せられたオランダの築城書の新刊(貧乏学生の諭吉には買うことも出来ず、だからといって借りられる見込みも無い高価な原書)を、「なるほどこれは結構な原書でござい […]
2021年12月31日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(41)~天才と凡人~(1)ー3 《~天才と凡人~(1)-3》 「お兄さんから、学問をするには原書を読まねばならない、と教えられた諭吉さんはびっくりしただろうね。」 「もちろんよ。それまでの勉強で原書といったら漢字文ですものね。急に […]
2021年12月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(40)~天才と凡人~(1)-2 「わあ!また一万円札の人がでてきたよ~。難しいお話になりそうだ。ヒィ~。」 「アハハハ、やめて、クーちゃん。大昔にいた人だから、今とは全く違うことを学んでいたのよ。心配しなくても大丈夫!今回は゛偉人”であり゛天才”ともい […]
2021年12月29日 / 最終更新日時 : 2021年12月30日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(39)~天才と凡人~(1)-1 「さあ、クーちゃん今度はたくさんの枚数があるわよ。大丈夫かな?」 「むずかしいの?」 「大丈夫よ。むずかしい専門用語は出てこないみたいだし、物語を聞くようなつもりで聞けばいいわ。だって、このお話の主人公中川牧三さんは […]
2021年12月5日 / 最終更新日時 : 2021年12月5日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(38)~学問をするということ⑥~ 「すごいよ、すごいよ、一万円札の人の大学はすごいよ」 「ソフィアさんだって慶應の通信課程の歴史を知って入学したんじゃないのよ。入学してから送られてきた教科書を見てびっくりしていたわ。何しろその教科書は戦後教育を受けたソフ […]
2021年12月4日 / 最終更新日時 : 2021年12月1日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(37)~学問をするということ⑤~ 「ねえ、ねえ、チルちゃん!秋だというのにきれいなバラが咲いているよ。」 「ほんと、すごく素敵ね」 「この写真、蝶おじさんが撮ったんだよ。おじさん、お花とか風景なんかの写真も上手なんだ。(エッヘン!)」 「あらあらクーちゃ […]
2021年12月3日 / 最終更新日時 : 2021年12月1日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(36)~学問をするということ④~ 「だからすごいんだ!敗戦後すぐだよ。考えられない!」 「ほんとうね。ではソフィアさんのお話を読んでみましょうか。」 《「学問をするということ④ 」 ~活用亡き学問は無学に等し『学問のすすめ』12編より […]
2021年12月2日 / 最終更新日時 : 2021年11月29日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(35)~学問をするということ③~ 「超エリートの学校だからこそ、無試験で入れる通信課程を作ったのだと思うわ。」 「目的は全ての青年が貧しくとも学を志し、国の独立を守れるように、という福澤精神を受け継いだ、慶應の運営者がいたからに違いないわ。」 「だったら […]
2021年12月1日 / 最終更新日時 : 2021年11月22日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(34)~学問をするということ②~ 「また、分からないことを言い出した!学校でする勉強だけが学問ではない、だって」 「そうよ、暮らしや仕事に役立つ実践的な知恵、つまり実学というものが重要だ、と言っているみたいね。」 「それにソフィアさん、慶應大学の通信課程 […]
2021年11月30日 / 最終更新日時 : 2021年11月29日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(33)~学問をするということ①~ 「 僕、秋の空ってだいすきだあ。きれいな雲だなあ。」 「クーちゃん、もうすぐそこら中の木が赤や黄に染まり、お空の青の中に浮かび上がるわよ。」 「ねえ、ねえ、ソフィアさん、ちょっと前にスマホでお空の写真を撮るって言っ […]
2021年9月3日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(32)~やさしいことはむずかしい⑦~ 《7、しかし、ヴィーナスの素顔や裸身は見ることが出来ても、花魁の素顔は見ることができない。 また花魁は作れてもこの世でヴィーナスを見つけ出す(作り出す)ことは極めて難しい。 誤魔化しの効かない真実の美は、単純で明確で誰に […]
2021年9月2日 / 最終更新日時 : 2021年10月23日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(31)~やさしいことはむずかしい⑥~ 「チルちゃん、『椿姫』の第二幕でヴィオレッタの声がヴィオレッタの魂の表現だとは分かるけれど、メモに書いてあるトスティはどうなの? ソフィアさんトスティを舞台で歌ったことあるの?」 「大学一年の時一度だけ、でもその時録音担 […]
2021年9月1日 / 最終更新日時 : 2021年10月23日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(30)~やさしいことはむずかしい⑤~ 「あれっ!ソフィアさんが偉そうにしている男の人と歌ってるよ。」 「ヴェルディのオペラ『椿姫』第二幕の二重唱みたいね。ヴィオレッタが恋人アルフレードと幸せに暮らしている家に、突然アルフレードの父親ジェルモンがやってきて、二 […]