2022年10月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(109)~交詢社とシューベルティアーデ③-6~ 「慶應の同窓会の写真だね。」 「大阪慶應倶楽部の中の“中年交流会”のものよ。」 「ソフィアさんいる?小さくてわからないよ~。」 「“ハイムのひろば”の山根さんもおられるわよ。ここで山根さんと知り合って、10年近くあとに” […]
2022年10月4日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(108)~交詢社とシューベルティアーデ③-5~ 「702セントってなんだったかな?」 「5度の音程の響きが純正だってことだったでしょ。」 「響きが純正だってことは、え~と・・・純正律の・・・」 「まあ、純正律って言葉を覚えていたのね。かしこいクーちゃん。」 「自然界の […]
2022年10月3日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(107)~交詢社とシューベルティアーデ③-4~ 《4、 『冬の旅』は、歌としては朗唱風の極めて単純な曲であるともいえるが、それ故にこそこの作品の詩的世界がより明確に意識され、全体としてみればこの曲は高度な統一を持った楽想、いわば内面的なもの・心理的なもの、で統一さ […]
2022年10月2日 / 最終更新日時 : 2022年9月29日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(106)~交詢社とシューベルティアーデ③-3~ 「わあ寒そう、僕、冬はおうちの中の方が大好きだ。お外に出るのは10秒位でいいよ。」 「暖かいおうちの窓からお外を見るのはいいけど、ひとりで一日中お散歩なんかしてたら凍え死んじゃうよ。」 「花も咲いていないし、蝶々さんも飛 […]
2022年10月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(105)~交詢社とシューベルティアーデ③-2~ 「シューベルトさんはたくさんのお友達がいたんだね。」 「人ってお友達とおしゃべりをしたり、遊んだりして影響を受けあうのよ。 クーちゃんだって蝶々さん達と遊んでいたら、飛び上がってるじゃない。」 「う~ん、そういわれれば・ […]
2022年9月30日 / 最終更新日時 : 2022年9月29日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(104)~交詢社とシューベルティアーデ③-1~ 「あっ!きれいな人が歌を歌っている。」 「シューベルトが伴奏を弾いているわ、何の曲かしら。」 「女の人だから“糸を紡ぐグレートヒェン”とか、“野ばら”、それとも“アヴェ マリア”かも。」 「え~、“冬の旅”じゃないの?」 […]
2022年9月24日 / 最終更新日時 : 2022年9月23日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(103)~交詢社とシューベルティアーデ(2-5) 「わあ、きれいな景色だ。きっとこれが楽園なんだ。」 「春になって、夏になって、秋になって、そうして冷たい冬になるんだから、春や夏の楽園は冬に思い出したら幻想のようなものだってことだろ?」 「クーちゃん、なんて賢いの?こん […]
2022年9月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(102)~交詢社とシューベルティアーデ(2-4) 「チルちゃん、楽園幻想ってことば知ってる?」 「う~ん、楽園は幻想だってことでしょう?」 「それだったら文字のままじゃないか!本当はもっと意味がありそうなんだけど・・・」 「ソフィアさんのメモを読んだら、少しでも分かるか […]
2022年9月23日 / 最終更新日時 : 2022年9月23日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(101)~交詢社とシューベルティアーデ(2-3) 「きれいな夕陽だ、太陽が沈んでお空がだんだん暗くなっていくのは、まるで静寂に包み込まれていくようだ。」 「秋の華やかさの中に、来るべき冬の気配が・・・」 「真夏のまぶしいくらいに輝く太陽は、若い生命であり、愛であり、希望 […]
2022年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月29日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(100)~交詢社とシューベルティアーデ(2-2) 「チルちゃん、僕・・・シューベルトの音楽ってやさしくきれいな音楽だと思ってた・・・」 「そうね、誰でも“のばら”や“子守唄”のようなやさしいうたを想像するわね。でもね、日本語で歌う“のばら”や“子守唄”はドイツリートとは […]
2022年9月20日 / 最終更新日時 : 2022年9月20日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(99)~交詢社とシューベルティアーデ(2-1) 「おひさしぶりで~す!」 「暑い夏も過ぎてもうすぐ読書の秋になるね、頑張ろう!」 「クーちゃん元気がいいわね。」 「うん、海は無理だったけど山へは何回も行ったよ、もう満足だ。」 「さあ、今回はどんなお話になるのかなあ、楽 […]
2022年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(98)~交詢社とシューベルティアーデ(1-5) 「今度はヨーロッパのお話だ!お姫様もたくさんいるよ!」 「クーちゃん、落ち着いて! これからヨーロッパの社交クラブのお話になるんだけれど、ソフィアさんの好みと独断で、シューベルトを囲む集い(シューベルティアーデ)のお話に […]
2022年7月4日 / 最終更新日時 : 2023年9月3日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(97)~交詢社とシューベルティアーデ(1-4) 「まさしく日本の夜明け、先進文明諸国を見習って政府以外の自発的結社が公共機能の役割を果たすという理想は、天にも届くような大木となって日本に根付くんだ!」 「クーちゃん、いつのまにそんな難しいことが言えるようになったの?」 […]
2022年7月3日 / 最終更新日時 : 2022年7月1日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(96)~交詢社とシューベルティアーデ(1-3) 「あら、珍しいお写真ね。」 「第1回目の諭吉倶楽部会報執筆担当会員懇親会の写真だよ。」 「まあ、どこから探し出してきたの?叱られてもしらないわよ。」 「叱られたらさっと隠してしまえばいいんだよ。みんないい人だから大丈夫だ […]
2022年7月2日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(95)~交詢社とシューベルティアーデ(1-2) 「わあ!きれいな鳥だあ、こんなきれいな鳥は始めて見たよ。でも、前に夢の中で見たような・・・」 「カワセミよ。まるで宝石のようにきれいな鳥、だけど素早いので人間の肉眼でこの美しさを見るのは至難の技なのよ。」 「僕だったら目 […]
2022年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(94)~交詢社とシューベルティアーデ(1-1)~~ 「今回はいつものきれいな蝶の写真じゃないんだね。」 「あら、クーちゃんの大好きな一万円札のおじさんの写真なのに?」 「一万円札のおじさんは好きだけれど、このおじさんが出てくると日本語がやたら難しくなるんだもの・・・僕、交 […]
2022年5月15日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(93)~世阿弥と福澤諭吉(4-5)~ 《5、世阿弥は難しい芸術論を、それこそ子供にも分かりやすいように「花」にたとえて著している。 『風姿花伝』の成立は1,400年(最初の3つ)、“能という芸術の衰退することを心配して、能を継承する子孫への教訓として”書き記 […]
2022年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(92)~世阿弥と福澤諭吉(4-4)~ 《4、*「時分の花」「声の花」「幽玄の花」・・・年齢的な若さの新鮮な美、といった外面的な美しさ。 草木の花と同様に、やがてその時期になれば散ってしまう、いつまでも咲き続いていない花。 *「真の花」・・・高度な技術と、深い […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月17日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(91)~世阿弥と福澤諭吉(4-3)~ 「わあ~!きれいなモミジだよ。」 「モミジは散る前に真っ赤に色付いてそれから地面に落ちるのよね。 地面に落ちたモミジの葉は、赤や黄色の葉で地表を埋め尽くすでしょう?春に咲いているきれいな花も、どんなに素晴らしくてもいつま […]
2022年5月12日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(90)~世阿弥と福澤諭吉(4-2)~ 「お花のことを言っているんだけれど、僕の知らない花ばかりだ。」 「お能を鑑賞する際のすばらしさを花にたとえて話しているのよ。だから、萎れた花の美しさも花の美だと言っているの。」 「ふう~ん、萎れた花でもきれいなのかなあ。 […]