ソフィアさんちのチルちゃんと僕(45)~天才と凡人~(1)-7

   《~天才と凡人~(1)-7》

《7、偉人としての福澤先生と近衛家のプリンスで著名な作曲家の秀麿氏と中川先生を同列に論じるのは、中川先生をご存じない方には苦々しく思われるかもしれないが、先生は声楽家でありながら近代日本の音楽(洋楽)の歴史を作ってこられた、近代音楽史そのもののような方である。

先生は単なる名誉に執着されることはなく、日本を代表する音楽家として海外でも常に高く評価されていた方なのである。亡くなる3年前にはイタリア政府より外国人としては初めての最高位の勲章『連帯の星』(グランデ・ウフィチャーレ勲章)を授与されている。(イタリア政府から先生への3つ目の勲章)

一般人(凡人)にとって非常に困難なことを容易にできる能力を、天性として持っている人を天才というのなら先生方は正しく天才と言えるであろう。

知識として言葉で教えることが出来ないことそれを教えるために黙ってご自分の行動を見せてくださった中川先生。次回は先生の先導で日本の音楽史がどのような変化・発展を遂げたかに触れてみようと思う。      (2)-1へつづく》

(写真:白石常介氏撮影)

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