ソフィアさんちのチルちゃんと僕(40)~天才と凡人~(1)-2
「わあ!また一万円札の人がでてきたよ~。難しいお話になりそうだ。ヒィ~。」
「アハハハ、やめて、クーちゃん。大昔にいた人だから、今とは全く違うことを学んでいたのよ。心配しなくても大丈夫!今回は゛偉人”であり゛天才”ともいえるお二人のお話なのよ。」
「フ~、よかった!じゃあおとなしく聴いているね」
《~天才と凡人~(1)-2》
《2、 諭吉は勉強(当時の読書)を14~5歳で、初めてやる気になりそれから田舎の塾に行きはじめ、その後白石塾に4~5年通い漢書を学んだ。
その白石塾で学んだ漢書の量と質の凄さには驚かされる。・・・『論語』『孟子』『詩経』『書経』『蒙求』『世説』『左伝』『戦国策』『老子』『荘子』『史記』『漢書』『後漢書』『晋書』『五代史』『元明史略』などなど。
もうこの時点で、私には福澤諭吉の精神の足跡を辿ってみようという考えは跡形も無く消え去ってしまっていた。
こういった人並みはずれた能力を天才というのなら、諭吉は正しく天才と言えるであろう。
諭吉は(長崎遊学前)兄に尋ねる。「原書とは何のことです」「原書というのはオランダで出された横文字の本だ。いま日本には翻訳書というものがあって、西洋のことが書いてあるけれども、本当に事を調べるにはその大本になるオランダ語の本を読まなければならない~」と兄は答える。》
写真:宮川直遠氏撮影:優雅なアサギマダラ(「ハイム蝶百科図鑑」より)