ソフィアさんちのチルちゃんと僕(33)~学問をするということ①~

   「 僕、秋の空ってだいすきだあ。きれいな雲だなあ。」

「クーちゃん、もうすぐそこら中の木が赤や黄に染まり、お空の青の中に浮かび上がるわよ。」

「ねえ、ねえ、ソフィアさん、ちょっと前にスマホでお空の写真を撮るって言ってなかったっけ。その写真どうしたんだろう。」

「ふふふ、公園に行ってお空のキャンバスに描かれた壮大な雲の写真を撮って、きれいだ!と感動していたみたいだけれど。・・・きれいな写真は容量が1枚3MBもあって、まだ私達には見せて貰えないようよ。」

「もうすぐ秋から冬になって、また後で~って言い出しそうだね。」

「写真を見せてもらえるまで、私達はまたソフィアさんのメモを読みましょうか。」

「わ~い。今度はどんなお話だろう。」

      《 「学問をするということ ①」

           ~活用亡き学問は無学に等し『学問のすすめ』12編より

                        杉本 知瑛子(H.9、文・美卒)

「諭吉倶楽部」は会報発行以外に、年3回位初心者数名で読書会を行っている。

読書会ではやっと『福翁自伝』を終了して、9月から『学問のすすめ』に入っている。

「~『学問のすすめ』は福澤自身が“子どもにも理解できるように書いた”と言っているくらい、極めて理路整然、趣旨明確でわかりやすい文章です。表現もユーモラスで、笑いを誘われるところがたくさんあります。~」(斉藤 孝:NHKブックス)と解説されているように『学問のすすめ』は福澤の信念に基づいて書かれた初めての思想書である。

明治5年(福澤37歳)初編が刊行された半年後には、政府により「国民皆学」の方針も打ち出され、小学校の教科書に掲載されるなど、その影響は非常に大きかったということは、たいていの方ならご存知のことと思う。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり。~されど~    (初編)

もちろん、冒頭のこの文は人間の平等を説いたわけではなく、人間は学問をするかしないかに

よって大きく差が付く、だから頑張って学問をしなさいと厳しい競争原理を説いたものである。

では『学問のすすめ』の中ですすめた「学問」とはどのようなものだったのか?

「僕、知ってるよ。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉。エッヘン!」

「一万円札の人が言ったんだ!人の上に人はいない、人の下にも人はいない。ということで偉い人やお金持ちでも、貧しい無学な人でもみんな同じ人間だ、という意味だろう?」

「クーちゃん、お話をちゃんと聞いていなかったのね。人間なら誰でも皆同じ、という意味ではないのよ。人間は学問をするかしないかによって大きな差がついてしまう、だからしっかりと勉強しなさいと言っているのよ。」

写真撮影:宮川直遠氏:「緑の環境委員会」より「晩秋」

 

 

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