会員便り(山田):奇跡の星の植物館゛アフタヌーンティの集い”・・5号

会員便り奇跡の星の植物館 “アフタヌーンティの集い”」

山田貴子(準会員)

錦秋の午後、淡路島にある「奇跡の星の植物館」にて、”アフタヌーンティーの集い”開催の機会に恵まれた。神戸市垂水区在住の私にとって、淡路島は、明石海峡を隔て目の前に位置し、最寄駅である舞子から高速バスに乗車すると、明石海峡大橋を越え、約15分で到着することができる身近なリゾート地でもある。四季折々に花々が咲く花と緑の島、大好きな場所の一つである。

11月5日、本州から淡路島へ向かう道は、朝から雨模様。お天気の良い日には、海面が太陽の光に反射し、きらきらと輝き、海と空の青さが美しいので、少々残念ではあったが、雨に濡れた淡路島の緑の景色もまた美しく力強ささえ感じた。

天候の都合で、予定されていた屋外の「ローズパティオ」から温室内へと会場変更したが、ローズガーデンに咲くバラの時期にあわせての開催であった。コンセプトは、秋のバラが美しい季節に、花を愛で、自然に親しみながらティータイムを楽しむこと。バラの香りに包まれていただく紅茶。五感でバラを楽しみ、非日常の空間で、お茶を通じて会話を楽しみ豊な時間を過ごしていただくものである。

移りゆく自然の様を感じながら会場の準備を進めた。いつの間にか雨もあがり、優しい光が差し込む温室は、人と空間と植物が響きあっているように感じられた。そんな中、杉本知瑛子さんの美しい歌声とピアノのメロディーが広がった。ピアノ演奏のシューベルトのアンプロンプチュ(即興曲)をはじめ、声楽演奏のトスティ「夢」、シューベルト「のばら」、モーツアルト「クロエに」・・・音楽は、言葉と同じように人に語りかける。時には言葉では言い表せないことを表現することも、伝えることもできるのだろう。温室内は、音楽が加わり一層輝きを増し、心地良い時が流れていた。

今年は、英国エリザベス女王II世即位60周年であり、記念にブレンドされた紅茶を二種選んだ。はじめに「Harrods QUEEN’S BLEND」。ダージリン(98%)にバラの蕾(2%)が含まれており、パンジェンシーな風味の中にバラの香りがほのかに香る。ストレートで召しがっていただいた。満席の20名の皆さん全員に、おいしい紅茶を飲んでいただけるよう丁寧にいれた。テーブル毎をまわり、ティーポットでサービスすると、紅茶を注いだ瞬間にバラの香りに包まれた。紅茶を飲むと、バラの香り、そして追いかけるように、ダージリン独特のデリケートな香気を感じられたのではないだろうか。もう一種は、「FORTNUM & MASON JUBILEE BLEND」。セイロン・アッサム・中国茶のブレンドティー。高貴で芳醇な香りとさわやかな飲み心地が特徴的。お好みでストレート又は、ミルクティーで楽しんでいただいた。紅茶の良い香り、渋みとコクのバランスとれたブレンドで、美しい水色である。ミルクを加えても明るい褐色の水色。「おいしくてもう一杯頂きたい」と、おっしゃって下さった方もあった。本当に嬉しいひとこと。その方の笑顔が今でも印象に残っている。

おいしい紅茶とは?おいしさは、人的と環境的要因に大別され、さらに様々な要素によって左右される。また食べ物との相性も然りであるが、先ず「香、色、味」で感じることができる。

基本的においしい紅茶をいれるポイントとしては、新鮮な沸騰したお湯をつかう。ティーポットとカップを温めておく。良質の茶葉を用い、人数にあった分量の茶葉を計る。茶葉を蒸らす時間を待つことである。気持ちを込めていれるとおいしくなるのは事実である。ただ、紅茶は嗜好品であるので、個人の好きな飲み方でおいしいと思う飲み方で楽しんでいただければと常々感じている。

スイーツは、ウェスティンホテル淡路のご協力を得た。事前に使用する紅茶の説明させていただき、バラをテーマにしたものをお願いした。淡路産ミルクを使用し、トルコ産のバラをクリームに丁寧に練り込んで作られたムース。蕾のバラを想像させる淡いピンク色のムースの上に鮮やかな赤色のハイビスカスのシャーベット。一口含むとふわっとバラの香りが、まるで開花していくかのように広がっていく。シャーベットの酸味と絶妙であり、おいしいスイーツに一同笑顔になる。秋の味覚のフルーツもすべて淡路産。パティシエのスイーツに込められたホスピタリティー溢れる一皿に感激であった。大好きな淡路島がもっと好きになった。そして、ご参加の皆さんの穏やかな表情とおいしかったとのお声に、良い時間を共有できたことが本当に嬉しかった。沢山の方々のおかげで素敵な会になったこと、思い出す度に心があたたかくなる。私にとって心に残るアフタヌーンティーの集いとなった。

最後に、大阪よりご参加いただき、音楽を奏でて下さった諭吉倶楽部事務局の杉本知瑛子さんに、書面をおかりして心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

 

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