ソフィアさんちのチルちゃんと僕(36)~学問をするということ④~

「だからすごいんだ!敗戦後すぐだよ。考えられない!」

「ほんとうね。ではソフィアさんのお話を読んでみましょうか。」

《「学問をするということ④ 」

          ~活用亡き学問は無学に等し『学問のすすめ』12編より

わが日本国人も今より学問に志し、気力を確かにして、まず一身の独立を謀り、したがって一国の富強を致すことあらば、なんぞ西洋人の力を恐るるに足らん。道理あるものはこれに交わり、道理なきものはこれを打ち払はんのみ。一身独立して一国独立するとはこの事なり。  (第3編)

(わが日本国民も、いまから学問に志し、しっかりと気力を持って、まずは一身の独立を目指し、それによって一国を豊かに強くすることができれば、西洋人の力などは恐れるに足りない。道理がある相手とは交際し、道理がない相手はこれを打ち払うまでのこと。一身独立して一国独立する、とはこのことを言うのだ)

『現代語訳 学問のすすめ』斉藤 孝著より

明治5年『学問のすすめ』初編が刊行された明治維新の頃と違い、昭和20年という敗戦時の日本では、それでも依然として小学校から大学までの教育制度は機能していた。》

(写真:「緑の環境委員会」より「秋の気配」:宮川直遠氏撮影)

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