2022年7月12日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(12)~卯の花(ウツギ)~ 《万葉歌》 卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来(き)鳴きとよもす 大伴の家持(巻八ー一四七七) (現代語訳:卯の花もまだ咲かないのに、時鳥(ほととぎす)が佐保の山辺にやって来て鳴きたてています […]
2022年7月11日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(11)~思い草・ナンバンギセル~ (万葉集) 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何か思はむ (巻十 二二七〇) (読み:みちのへの おばながしたの おもひぐさ いまさらさらに なにかおもはむ) 現代語意味 […]
2022年7月10日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(10)~梅~ 万葉の花々10《梅》 *「春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとり見つつや 春日暮はるひくらさむ」 ~山上憶良やまのうえのおくら~ 現代訳「春が来れば一番に咲く庭の梅の花を […]
2022年7月9日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(4)~秋の七草:あさがほ(桔梗・キキョウ)~ 万葉集に登場する「朝顔(あさがほ)」は、私たちが良く知っているあのヒルガオ科のあさがおとは違います。当時は、朝に咲くきれいな花を「朝顔(あさがほ)」と呼んだようです。桔梗(ききょう)、木槿(むくげ)などとする説があります […]
2022年7月8日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(3)~秋の七草・なでしこ~ *万葉集第三巻:0408: 「なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ」 現代語訳「あなたが撫子(なでしこ)の花だったらなあ。そうしたら毎朝、手に取って愛でるのに。」 大伴家持(おおとものやかも […]
2022年7月7日 / 最終更新日時 : 2023年2月17日 SugimotoChieko 万葉の花 万葉の花々(2)~秋の七草・葛(クズ)~ *葛は秋の七草のひとつに数えられるとともに、秋の季語として多くの俳句に詠われている。 原文: 我屋戸之 田葛葉日殊 色付奴 不来座君者 何情曽毛 「万葉集第十巻」2295 作者: 不明 よみ: 我(わ)が宿(やど)の […]
2022年7月6日 / 最終更新日時 : 2024年4月10日 SugimotoChieko アーカイブ作品 万葉の花々(1)~秋の七草~・・・43号 【秋の七草】 秋の七草に選ばれている花は8月末から咲き始めます。これは旧暦の秋である7月~9月が、現在は8月末から11月に当たるためです。夏の終わり頃から咲く、紫や黄色などの愛らしい花々を […]
2022年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(98)~交詢社とシューベルティアーデ(1-5) 「今度はヨーロッパのお話だ!お姫様もたくさんいるよ!」 「クーちゃん、落ち着いて! これからヨーロッパの社交クラブのお話になるんだけれど、ソフィアさんの好みと独断で、シューベルトを囲む集い(シューベルティアーデ)のお話に […]
2022年7月4日 / 最終更新日時 : 2023年9月3日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(97)~交詢社とシューベルティアーデ(1-4) 「まさしく日本の夜明け、先進文明諸国を見習って政府以外の自発的結社が公共機能の役割を果たすという理想は、天にも届くような大木となって日本に根付くんだ!」 「クーちゃん、いつのまにそんな難しいことが言えるようになったの?」 […]
2022年7月3日 / 最終更新日時 : 2022年7月1日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(96)~交詢社とシューベルティアーデ(1-3) 「あら、珍しいお写真ね。」 「第1回目の諭吉倶楽部会報執筆担当会員懇親会の写真だよ。」 「まあ、どこから探し出してきたの?叱られてもしらないわよ。」 「叱られたらさっと隠してしまえばいいんだよ。みんないい人だから大丈夫だ […]
2022年7月2日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(95)~交詢社とシューベルティアーデ(1-2) 「わあ!きれいな鳥だあ、こんなきれいな鳥は始めて見たよ。でも、前に夢の中で見たような・・・」 「カワセミよ。まるで宝石のようにきれいな鳥、だけど素早いので人間の肉眼でこの美しさを見るのは至難の技なのよ。」 「僕だったら目 […]
2022年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月21日 SugimotoChieko シューベルト ソフィアさんちのチルちゃんと僕(94)~交詢社とシューベルティアーデ(1-1)~~ 「今回はいつものきれいな蝶の写真じゃないんだね。」 「あら、クーちゃんの大好きな一万円札のおじさんの写真なのに?」 「一万円札のおじさんは好きだけれど、このおじさんが出てくると日本語がやたら難しくなるんだもの・・・僕、交 […]
2022年6月16日 / 最終更新日時 : 2023年2月16日 SugimotoChieko アーカイブ作品 杉本知瑛子(32)~想い出の花《シャクナゲ(女人高野・室生寺)》・・・42号 想い出の花《シャクナゲ~女人高野・室生寺》 杉本知瑛子(H.9、文・美(音楽)卒) […]
2022年5月15日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(93)~世阿弥と福澤諭吉(4-5)~ 《5、世阿弥は難しい芸術論を、それこそ子供にも分かりやすいように「花」にたとえて著している。 『風姿花伝』の成立は1,400年(最初の3つ)、“能という芸術の衰退することを心配して、能を継承する子孫への教訓として”書き記 […]
2022年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(92)~世阿弥と福澤諭吉(4-4)~ 《4、*「時分の花」「声の花」「幽玄の花」・・・年齢的な若さの新鮮な美、といった外面的な美しさ。 草木の花と同様に、やがてその時期になれば散ってしまう、いつまでも咲き続いていない花。 *「真の花」・・・高度な技術と、深い […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月17日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(91)~世阿弥と福澤諭吉(4-3)~ 「わあ~!きれいなモミジだよ。」 「モミジは散る前に真っ赤に色付いてそれから地面に落ちるのよね。 地面に落ちたモミジの葉は、赤や黄色の葉で地表を埋め尽くすでしょう?春に咲いているきれいな花も、どんなに素晴らしくてもいつま […]
2022年5月12日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(90)~世阿弥と福澤諭吉(4-2)~ 「お花のことを言っているんだけれど、僕の知らない花ばかりだ。」 「お能を鑑賞する際のすばらしさを花にたとえて話しているのよ。だから、萎れた花の美しさも花の美だと言っているの。」 「ふう~ん、萎れた花でもきれいなのかなあ。 […]
2022年5月11日 / 最終更新日時 : 2022年5月10日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(89)~世阿弥と福澤諭吉(4-1)~ 「クーちゃん元気そうね。蝶やお花のおともだちといっぱい遊んできたみたい。」 「春は桜から始まって、蝶おじさんの蝶だけでなくお花もいっぱい、おじさんのお友達の蝶や鳥が凄くきれいな写真も、いっぱいいっぱい見てきたよ。」 「よ […]
2022年4月28日 / 最終更新日時 : 2022年4月27日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(88)~世阿弥と福澤諭吉(3-6)~ 《6、能楽では、「老人」や「直面で演じる物狂い」の役は、「能を知りつくした演者でなければ、十分に演じることは不可能である」と世阿弥は言っている。また「相手のことを一途に思うといったような、物思いによる物狂いの曲」は、「そ […]
2022年4月27日 / 最終更新日時 : 2022年4月26日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(87)~世阿弥と福澤諭吉(3-5)~ 「観阿弥さんも世阿弥さんもすごいんだね。僕、ことばが分からなくても静かに聞いているよ。」 《5、ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』は、スコットランドを舞台としたウォルター・スコットの歴史小説をもとに、政略結婚やか […]