万葉の花々(4)~秋の七草:あさがほ(桔梗・キキョウ)~

万葉集に登場する「朝顔(あさがほ)」は、私たちが良く知っているあのヒルガオ科のあさがおとは違います。当時は、朝に咲くきれいな花を「朝顔(あさがほ)」と呼んだようです。桔梗(ききょう)、木槿(むくげ)などとする説がありますが、現在では、桔梗(ききょう)であるとする説が有力とされています。写真は、桔梗(ききょう)。

作者不明

「臥(こ)いまろび、恋ひは死ぬとも、いちしろく、色には出(い)でじ、朝顔(あさがほ)の花」

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意味:ころげまわって恋焦がれて死のうとも、はっきりとは顔色には出しません、朝顔の花のようには。

桔梗:秋の花のイメージが強いが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃までである。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて星型の花を咲かせる。

なお、園芸品種には白色や桃色の花をつけるものや、鉢植え向きの草丈が低いもの、二重咲きになる品種やつぼみの状態のままほとんど開かないものなどがある。

*キキョウの根はサポニン(オレアナン型トリテルペンサポニン)を多く含むことから生薬として利用されている(Platycodi Radix、日本薬局方では桔梗根でキキョウという)。生薬としては、根が太く、内部が充実し、えぐ味の強いものが良品とされている。主な産地は韓国、北朝鮮、中国である。鎮咳、去痰、排膿作用があるとされる。

「万葉集」で、山上憶良が詠んだ歌(巻八 1538)

「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴  朝貌の花」のうちの「朝貌の花」は本種を指す。

*秋の季語。

*花の形から「桔梗紋」が生まれた。美濃の山県氏、土岐氏一族は桔梗紋を紋所にしていた事で知られている。明智光秀も土岐氏一族であり、桔梗紋を用いていた。

安倍晴明が使用した五芒星を桔梗印と呼び、現在の晴明神社では神紋とされている。

花言葉:「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」。

「endless love(永遠の愛)」「honesty(正直、誠実)」「the return of a friend is desired(友の帰りを願う)」「obedience(従順)」

花言葉の「永遠の愛」や「誠実」は、キキョウが恋人のために一生涯、ただ待ち続けた若い娘であったという物語(Balloon flower was a young girl who spent her lifetime waiting for her lover and without any results.)に由来するともいわれています。

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ソフィア

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