2022年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月30日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(58)~天才と凡人(4-3)~ 《3、先生の書棚にイタリアの気候風土、歴史の本が沢山あったのは納得である。 ゛音楽史なら、イタリアの音楽史を直接見るほうがいいんです。日本で言う音楽史はドイツ語の原書をもとにしているから、イタリアから学んだり伝わったり […]
2022年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月30日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(57)~天才と凡人(4-2)~ 「わあ、カモミールの花がいっぱいだ」 「ヨーロッパでは風邪薬として飲まれているハーブよ。いい香りがするわ。ソフィアさんが始めて中川先生のところで頂いたハーブティがこれなのよ。」 「気に入って自分でも栽培していた花だよね。 […]
2022年1月30日 / 最終更新日時 : 2022年1月24日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(56)~天才と凡人(4)-1~ 「近衛さんが中川先生の後見人として、一緒にドイツに行かれたということは分かったけれど、有名人がそんなに簡単にドイツまで付き添ってくれるなんて、信じられない!」 「そうね、当時は今と違って天皇家に連なる宮家と公家があって、 […]
2022年1月24日 / 最終更新日時 : 2022年1月21日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(55)~天才と凡人(3)-5~ 「゛ゆきちくらぶ”のキャッチフレーズが出てきたよ。」 「クーちゃん、難しいといって逃げ出さないでね。」 「むずかしそうなところは何回も読んでね。ちゃんとお話聴くから。」 「そうね、難しい所は何回も読んでいたらやさしくなる […]
2022年1月23日 / 最終更新日時 : 2022年1月21日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(54)~天才と凡人(3)-4~ 「わあ、清家塾長のとなりにソフィアさんがいるよ。」 「関西合同三田会神戸大会の時の写真よ。服部会長とお話していたら錢高会長(当時大阪慶應倶楽部会長)が写真を撮ってくださって、・・・そうしたら塾長までソロッと紛れ込まれて・ […]
2022年1月22日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(53)~天才と凡人(3)-3~ 「あれ?ツマグロヒョウモンちゃん、いつのまにきたのかな」 《3、 例えば、先生のお宅に注文楽譜(一冊)を届けに来られたのは、有名な京都十字屋の会長さんでそのままお部屋で先生と雑談(私も同席)。 先生がお電話中にくしゃみを […]
2022年1月21日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(52)~天才と凡人(3)-2~ 「あれ?日本じゃないみたいだ。」 「そうよ、イタリアのマニン宮殿のサロン。ソフィアさんと話している真ん中の男性はだれか分かるかな?」 「遠くて・・・近くても分からないよ。」 「20世紀最高のテノール歌手と言われている、マ […]
2022年1月20日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(51)~天才と凡人(3)-1~ 《 「天才と凡人~(3)-1」 杉本 知瑛子(H9、文) 1、 「上品な紳士がつかつかと楽屋に来られ、誰だろう、見たことがある人だが、と思っているうちに、以前からの知己という感じで […]
2022年1月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(50)~天才と凡人(2)-5~ 《「天才と凡人(2)-5」 5、そんな時ベルリンにイタリアのテノールが来て歌うのを聞かれその声に驚愕、是非ベルカント(bel canto)の秘密を知りたいと思われベルリン滞在1年数ヶ月でイタリアのミラノへ移 […]
2022年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(49)~天才と凡人(2)-4~ 「福知山の20連隊に志願兵で行かれたのだけれど、その連隊は日本一厳しいことで有名な連隊だったんですって。」 「凄いところへ行かされたんだね。可哀そう・・・」 《「天才と凡人(2)-4」 4、除隊後は同志社に戻らず会社勤め […]
2022年1月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月18日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(48)~天才と凡人(2)-3 《「天才と凡人(2)-3」 3、洋行前:中学から京都の同志社へ(賛美歌=歌=を歌いたくて同志社を選ぶ)、しかし兄上が二商(現在の北野中学のところ)の卒業生のため一年で二商に転校させられる。 二商の校長大沢渚によるアメリカ […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月18日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(47)~天才と凡人(2)-2~ 「中川先生ってやさしそうなおじいさんだね。」 「まあ、青年でもないし壮年でもないけれど、おじいさんという雰囲気の方ではなかったようよ。」 「歌を歌っていると常に青春時代を生きておられるようね。歌を歌うことは健康にいい、長 […]
2022年1月10日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(46)~天才と凡人~(2)-1 「ねえ、チルちゃん、一万円札のおじさん、まだ出てこないの?」 「もう少し待ってね。福澤諭吉はクーちゃんでも知ってるくらい有名な方だけど、中川牧三というお名前を知っている方は、音楽の先生方でも少ないはずよ。」 「それじゃあ […]
2022年1月5日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(45)~天才と凡人~(1)-7 《~天才と凡人~(1)-7》 《7、偉人としての福澤先生と近衛家のプリンスで著名な作曲家の秀麿氏と中川先生を同列に論じるのは、中川先生をご存じない方には苦々しく思われるかもしれないが、先生は声楽家でありながら近代日 […]
2022年1月4日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(44)~天才と凡人~(1)-6 《~天才と凡人~(1)-6》 《6、私の、先生への何故?何故?との炸裂は当然である。一般人にはありえない事が起こっているのであるから是非に知りたいところである。 「近衛さんは多少作曲家として名を知られていた。それ以 […]
2022年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年1月13日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(43)~天才と凡人~(1)-5 《~天才と凡人~(1)-5》 《5、この逸話をおもしろいといったのは、私の音楽の恩師(故)中川牧三先生(元日本イタリア協会会長)がお若い頃、作曲家の近衛秀麿氏とご一緒にヨーロッパを訪問されたときのこと。 […]
2022年1月2日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(42)~天才と凡人~(1)-4 《~天才と凡人~(1)-4》 《4、 奥平壱岐の屋敷で見せられたオランダの築城書の新刊(貧乏学生の諭吉には買うことも出来ず、だからといって借りられる見込みも無い高価な原書)を、「なるほどこれは結構な原書でござい […]
2021年12月31日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(41)~天才と凡人~(1)ー3 《~天才と凡人~(1)-3》 「お兄さんから、学問をするには原書を読まねばならない、と教えられた諭吉さんはびっくりしただろうね。」 「もちろんよ。それまでの勉強で原書といったら漢字文ですものね。急に […]
2021年12月30日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(40)~天才と凡人~(1)-2 「わあ!また一万円札の人がでてきたよ~。難しいお話になりそうだ。ヒィ~。」 「アハハハ、やめて、クーちゃん。大昔にいた人だから、今とは全く違うことを学んでいたのよ。心配しなくても大丈夫!今回は゛偉人”であり゛天才”ともい […]
2021年12月29日 / 最終更新日時 : 2021年12月30日 SugimotoChieko チルちゃんと僕 ソフィアさんちのチルちゃんと僕(39)~天才と凡人~(1)-1 「さあ、クーちゃん今度はたくさんの枚数があるわよ。大丈夫かな?」 「むずかしいの?」 「大丈夫よ。むずかしい専門用語は出てこないみたいだし、物語を聞くようなつもりで聞けばいいわ。だって、このお話の主人公中川牧三さんは […]