有用植物利用と健康(47)~蕗・フキ~

有用植物利用と健康(47)~フキ(薬効)~

*フキは漢方や民間療法では、フキノトウ(花茎)や葉に薬効があり、健胃、咳止め、虫刺され、毒消しなどに効くと伝えられています。

栄養面から見ると、フキノトウは、カリウムや鉄分、亜鉛などのミネラル、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンEなども含んでいますが、フキ(葉柄)は、カリウムや銅、食物繊維などを含みますが、五大栄養素の栄養価は際立って高いものではありません。

最近注目されているのは、やはり苦みや香り、アクの成分であるファイトケミカルでしょう。フキには、クロロゲン酸、クエルセチン、フキ特養のフキノール酸、ペタシフェールなどのポリフェノール類が多く含まれます。これらの成分は、動脈硬化やがん、アレルギー症状などを引き起こすといわれる活性酸素を除去する抗酸化作用が注目されています。

特に花粉症については、2002年に西洋フキの香り成分が花粉症等のアレルギー性鼻炎を緩和するという報告があり、サプリメントが注目されていましたが、日本のフキについても、オリザ油化株式会社がJA あいち知多や京都薬科大学の協力のもと愛知フキの抽出エキスに抗アレルギー活性成分があることを見いだしました。

もちろんこうした報告はフキに含まれている特定の成分を抽出したエキスについてですので、食べ物としてのフキを食べさえすれば花粉症やアレルギー症状が治るという話ではありませんから、誤解のないようにしてください。

*ふきのアク抜き方法!

フキを茹でてパック詰めされたものなどは年中で出回っていますが、やはりフレッシュの方が風味、歯触りも楽しめます。もちろんアクが強いと食べ難いですし、有効成分が含まれているからといってアクが多すぎれば毒にもなります。適度に風味を活かしつつ、食べやすく下処理しておいしく食べることが基本だと思います。

上品に青煮に仕上げたい時は、一度だしで煮たててから煮汁から引き上げて、ザルの上で手早く冷まし,冷めた煮汁に戻して数時間漬けておくと、色が鮮やかな緑に仕上がります。

ソフィア

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参考:「熊本大学薬学部 薬草園植物データベース」より

キク科
Asteraceae
フキ
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.
別名
オオブキ,ヤマブキ,オオバ
  
英名
butterbur, giant butterbur, great butterbur, sweet-coltsfoot
中国名
蜂頭菜
花期
3月
生薬名
①蕗の薹(フキノトウ)
薬用部位
①花茎,②葉,③根
成分
花茎にセスキテルペン(fukinolide, fukinanolide, β-bisabolene)
産地と分布
本州から沖縄,および朝鮮,中国に分布,山野や平地の道端など湿った土地に生える.
植物解説
栽培もされる多年草.根生葉は花後に伸長し,柄が長く,腎臓状円形,幅15~30 cm.雌雄異株.早春に根茎から花茎を出し,雄花は白黄色,雌花は白色,若い花茎をフキノトウといい,食用にする.
薬効と用途
花茎や葉は鎮咳去痰,苦味健胃作用があり,咳,胃もたれ,胃痛,喉の痛みなどに用いる.生の葉は切り傷,虫刺されに外用する.生の根は打ち身,外傷,喉の痛みに服用,またはつき潰して患部に塗布する.
葉柄や花茎は食用である.

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