杉本28 )「宝塚歌劇観劇の集い:ポーの一族」鑑賞記・26号

~倶楽部便り:会員の近況報告~

          大阪慶應倶楽部主催:宝塚歌劇観劇の集い「ポーの一族」鑑賞記

                杉本知瑛子(2/5)

11月初旬に申し込んだ大阪慶應倶楽部主催「宝塚歌劇観劇の集い」参加のため、2月4日に宝塚歌劇場へ行きました。

劇場へ入るなり若い幹事(20代)さんがエスカレーターの場所へ誘導してくださいました。

階段の代わりのスロープもエレベーターも、今年は完全な誘導態勢であり、今まで参加されていなかったご高齢者(80~90歳?)の方々が数人見受けられたのにも驚きました。

もちろん、お孫さんかだれかご家族とご一緒でしたが、杖をたよりにゆっくりと歩いておられるお姿には、三田会はこうでなければと嬉しくなりました。

それから観劇、今回は「ポーの一族」・・・これは本当にすばらしい公演でした。

花組のトップ明日海りおさんのエドガー(永遠の時を生きるバンパネラ)は、美・神秘・純粋・魔性・天使と悪魔・を兼ね備えた吸血鬼「ポーの一族」になった少年という役なのですが、その体型には度肝を抜かれてしまいました。

細い!手も足も究極の細さ!まさか昔イタリアの宮殿で見かけた美しい少年が舞台の上に?・・・、

その、この世の者とも思えない儚げな美少年が、あれだけのナンバーの歌を歌い誰よりも上手にダンスを踊っています。

そのエネルギーはこの世のものでありえない永遠の命を持つバンパネラと重なります。

今回は2月初旬ということで、関西では一番寒い時期です。年寄りの冷や水はやめておこうと

10月には申し込まなかった公演でしたが、テレビで「ポーの一族」制作発表の中継を見て

(明日海りおさんの顔を見て)“これは凄い公演になる”との予感で、今年も参加を決めました。

予感は的中、劇の構成も振り付けも、歌の歌詞も、オーケストラまでが、舞台上の人物や物語と

融合しています。

宝塚の群舞は大変すばらしいと毎回感嘆せずにはいられなかったのですが、歌の部分はもう一つと感じていました。

でも今回は歌唱力以前の魂の発露、叫びが歌となって迫ってくるのを生で感じ、これこそが真の歌と驚嘆をさえ覚えてしまいました。

(数週間後、テレビで「ポーの一族」東京公演初日の舞台を数十秒放映していましたが、そこでの主役のソロの歌唱はそれだけで感動を覚えるようなすばらしいものになっていました。)

レセプション会場で宝塚歌劇団理事長小川友次様とお話していた際、主役の方の役つくりの原動力は、“見られていることを意識している為”だと教えて頂きました。

命を削って美しい布を紡ぐ「夕鶴」のおつうのように、命を削って成し遂げておられるのであろう役作りに、華やかな衣装・華麗なダンスと音楽、男装の麗人という異次元の夢の世界、宝塚歌劇とはただそれだけ、というそのような先入観が根底から覆された思いにショックを受け、新しい宝塚の代表作になるであろう作品の初演、それに遭遇できた幸運に打ち震えた一日となりました。

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