塩野13)倶楽部便り「会員の近況報告」より・・・34号
*倶楽部便り 〔会員の近況報告〕
2020、05、30
1、塩野 秀作(76、商卒、大阪慶應倶楽部副会長)
新型コロナウイルス感染拡大により、会社では、製造や品質管理、出荷関係はほぼ全員が
出社し対応しています。開発部門は2チームに分け、週の半分を交代勤務スタイルで
営業部門や総務部門は原則テレワークで在宅勤務ですが、管理職はほぼ出社しています。
4月21日午後9時過ぎ、当社の女性社員が亡くなりました。あまりにも急な知らせで
驚きました。このような新型コロナウイルス感染拡大の中で、十分な医療を受けられずに
亡くなられたことは大変残念な思いです。
4月11日に発熱され、一時体温が下がり回復とも聞いていましたが、再発熱で自宅療養
中に危篤状態になり、救急車で搬送中の急死でした。死因は、心不全だそうですが、
死亡後のCT検査では、肺炎像が見られたが、PCR検査では陰性だったようです。
感染拡大の中では、37.5度以上の発熱があると新型コロナウイルス感染患者とまず疑われ、
自宅療養するように医師から指示されてしまい、入院させてもらえずでした。
適切な医療処置と指導があれば、死なずにすんだ命であったのではないかと非常に悔しく
残念な思いです。
彼女は、勤続29年1か月享年47歳、大変事務処理の早い有能な社員でした。多くの社員に
とって大変ショックな出来事であり、会社としても大事な社員を失って大変な痛手です。
経営者としても現役社員が亡くなることは大変辛いことでした。
私は毎日出社し、コロナ対応策を日々検討し、社員の感染予防に努めています。いろいろ
な困難な問題や社員にも犠牲者が出ました。このような状況下では寄稿する気にならない
ので申し訳ありません。通常の寄稿は今回は見送らせてください。
〔塩野香料(株)代表取締役社長〕