ソフィアの音楽(4)~ドナウディ「Perduta ho la speranza(私は希望を失った)」

Stefano Donaudy「Perduta ho la speranza」 (私は希望を失った)

*弾き語り演奏(ソプラノ独唱 & ピアノ伴奏:杉本知瑛子)

《第一回練習録音公開日:2023.01.30~02.10》・・・(録音機種:RAKUTEN BIG)・・・録音日時:2023.01.30

《第二回練習録音公開日:2023.04.02》録音日時:2023.04.01(録音機種:Rakuten BIG)

《第3回練習録音公開予定日:2024.04.03》

*『36 ARIE  DI STLLE ANTICO』より「Perduta ho la speranza」:(G.RICORDI & C.S.p.A.-MILANO 版):原詩(イタリア語)

(アルベルト・ドナウディ作詞:イタリア語、日本語訳:杉本知瑛子)

Perduta ho la speranza in voi mirare,
e di speranza sola nutrivo il core!
Ahimè! Ah! come farò,se per amare,
la fede ho già smarrita,
la fede nell’amore?
Perduta ho la speranza in voi mirare,
e di speranza sola nutrivo il core!
私は希望を失ってしまった あなたに会える
その望みだけが この心の支えだったのに!
ああ!ああ! どうすれば良いのだ 愛への
信頼を失ってしまっては
この愛への信頼を?
私は希望を失ってしまった あなたに会える
その望みだけが この心の支えだったのに!

「Perduta ho la speranza(私は希望を失ってしまった)」
この曲は、ドナウディの作品でも特に有名な「古典様式による36のアリア」のうちの1曲で、「ああ愛する人の(O del mio amato ben)」や「かぎりなく優雅な絵姿(Vaghissima sembianza)」も、この「36のアリア」の中の曲である。

「私は希望を失ってしまった、あなたに会うという、その希望だけで、心を支えてきたのに。もう愛を信じる心をなくしてしまったわたしは、愛のためにどうすればいいのでしょう。」

この曲には前述2曲のような甘いロマンティックなメロディーの要素は存在しない。イタリア古典歌曲の中に含まれているような精神性が優先された単純な旋律だが、プッチーニのオペラアリアをも彷彿とさせる。小曲ではあっても極めてドラマティックな演奏法が必要であろう。(杉本知瑛子)

 

ステーファノ・ドナウディStefano Donaudy、1879 – 1925)は、イタリア、シチリアのオペラ作曲家。シチリア島、パレルモにフランス人の父とイタリア人の母の間に生まれ、17歳のときにパレルモ音楽院に入学する。 オペラを早い時期から手掛けてはいたが、彼が有名になるのは1902年にドイツ、ハンブルクで初演されたオペラ「テオドール・ケルナー」によってである。その後もオペラや歌曲、行進曲、ピアノ曲などを数多く作曲した。

中でも歌曲集「古典様式による36のアリア」が有名である。この作品の詩は、弟のアルベルト・ドナウディ(1880年-1941年)が手掛けている。

 

   著名な作品

『古典様式による36のアリア』より

「ああ愛する人の (O del mio amato ben)」

「どうか吹いておくれ(Spirate pur,spirate)」

「かぎりなく優雅な絵姿(Vaghissima sembianza)」

参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

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