ソフィアさんちのチルちゃんと僕(19)~蝶々夫人の魅力②~
「チルちゃん・・・きれいなアゲハチョウが・・・」
「何をしているんだろう。一緒に遊んでいるのかな・・・」
「この子達も天国からやってきたのかなあ」
《 会場では武者小路千家(官休庵)家元のお呈茶席に、福澤先生直筆の掛け軸が・・・そして、宴会場でのおもてなしは祇園の有名な御茶屋「一力」の芸・舞妓総出での接待で、大変感動したことを覚えている。
普通の日本人では絶対と言っていいほど触れることの出来ない特別な上方の伝統文化である。
芸妓さん達の舞の披露も終わり最後に舞妓さん達八人全員で舞っているときの事、そのかわいらしさに私は驚嘆してしまったのである。素人目にも技芸は芸妓さん達より相当劣っているし、容姿や美人という点でも・・・》
「ねえ、ねえ、チルちゃん、舞妓さんて美人でなくてもきれいなの?」
「どうして?どうして?」
「クーちゃん、ソフィアさんも不思議だって言ってるわ。なぜかしら・・・」