ソフィアさんちのチルちゃんと僕(24)~オペラ蝶々夫人の魅力⑦~

「かわいい蝶々さんがお花の蜜を吸っているよ。」

「春はお花がいっぱいだから蝶々さんもうれしそうね。」

「じゃあ、もう少し舞妓さんのお話を読んでみましょう。」

「はあ~い」

《 昔、京都南座でオペラ『蝶々夫人』が上演され、祇園の芸妓5人が特別出演し、京舞井上流5世家元、井上八千代さんが振り付けを担当されたそうである。

舞妓さんのかわいらしさは京舞井上流の振り付けによるものであるとしか考えられないが、その井上流とは、「おいど(お尻)を落として斜め上を見る」ということを重視すると言われている。

つまり、中腰で少し上を見上げるのである。蝶々さんにもそれを求めるのだろうか・・・

重い着物と鬘、舞でなら出来てもこの姿勢でのアリア歌唱はきつすぎる。

それに、かわいらしくても初歩の声の人にプッチーニの蝶々さんは歌えないし、完成度の高い声の人には、叙情的な部分やドラマティックな音楽表現は出来ても、かわいらしさの表現は極めて難しいはずである。(年齢だけでなく、声に威厳が現れてしまうからである)

それでもオペラ『蝶々夫人』は、当然のごとく完成度の高い声を絶対条件とするはずだし、蝶々さんのかわいらしさも又絶対条件でなければならない筈である。》

 

 

 

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