ソフィアさんちのチルちゃんと僕(6)~雑談とは⑤~

「わ~い!アオタテハモドキだ!」

「騒がないでクーちゃん。そうね。初めて聞く言葉では意味が分からないわよね」

「じゃあ、今回は古典音律についての説明をしますね。ソフィアさんが相当調べていたので、私も少しくらいなら覚えているので、分かりやすく話してみるわ。

*「まず、古典音律とは何でしょう。」

「信時潔訳『全訳、コール・ユーブンゲン』(1962、開成館)第一版序言の項に

《歌うべき音をピアノで一緒に奏してはならない。平均律に則って調律されるピアノを頼りにして、正しい音程の練習は望まれない》という記述があるの。

ここで言われている正しい音程とは何かしらねえ。

それは、少なくとも平均律の音程で無いことは確か、なんだけれど、ではそれは何を意味していると思う?。

ここで言われている音程とは、《合唱などで要求される“完全に協和した音”としての音程であり、自然倍音に基づく純正律による音程》を指していると考えられるのよ。」

「質問!」「質問!」

「ストップ!自然倍音の説明をしたら数字がいっぱい出てくるわよ。クーちゃんの大好きな?算数や数学の話になったら一分で気絶するでしょう?ここでは自然界に存在する音程だと思っておいてちょうだい。いいわね。」「???うん」

「純正律は、完全に協和した音で構成されている音律だけれど、実際の演奏時には、ピアノなど調律を必要とする楽器では、演奏する各調ごとの調律変更が必要となり、すご~く不便なの。

そのため、実用的に考え出されていったのが“古典音律”なのよ。

要するに、純正律を実用化した意味をもっミーン・トーン、完全な0(ゼロ)ビート(振動のうなり)の5度と不純な3度をもつピタゴラス音律、そしてウェル・テンペラメント(よく調整された音律=日本では古典音律といわれている)などよ。

ウェル・テンペラメントには、大バッハが使用した(ヴェルクマイスターが考案した)音律や、バッハの弟子であったキルンベルガーが考案した音律など数種あるようよ。」

「ふうん・・・」「何となくでも分かったかな? じゃあ、ソフィアさんの話に戻るわね」

「う・うん・・・」

 

 

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