ソフィアさんちのチルちゃんと僕(10)~間逆の真実③~

「さようなら~!観音様~!また来てね~!」

「は~い!チルちゃん では、まず“時事新報”について簡単に話しておくわね。」

「“時事新報”とは福澤諭吉の三大事業(慶応義塾、時事新報、交詢社)の一つとして、福澤先生が在野で取り組み続けた事業なのよ。

時事新報は明治から昭和(昭和11年末に解散)にかけて一流の日刊新聞として存在したのだけれど、現在も存在する福澤先生が手がけた事業は「慶応義塾」と「交詢社」だけなの。

あ~、それからついでに“交詢社”もなにか話しておくね。

社是「知識交換世務諮詢(ちしきこうかんせむしじゅん)」から命名された交詢社とは、慶應義塾の同窓会案から交詢社構想に変化し、福澤先生が三大事業の一つとして取り組み続けた「社交クラブ」のことなのよ。」

「いいかな?じゃあ、ソフィアさんのメモの続きに戻るわね。」

《前回、私は音楽で古典音律のウェル・テンペラメントに少し触れました。

西洋音楽はギリシア時代からあり、音律も純正律、ピタゴラス音律、ミーン・トーン音律、ウェル・テンペラメント(古典音律の一種)、平均律(12等分平均率)、と時代によって変遷してきました。

前回少し触れたのは、日本では平均律(12等分平均律)とウェル・テンペラメントがごっちゃになり、ウェル・テンペラメントの存在が認識されずにきたということの話でした。

現代の西洋では“平均律”という言葉の中に、日本で言う平均律(12等分平均律)とウェル・テンペラメントの両方が存在するのです。(機械的に12等分された平均律と自然倍音の原理に従った古典音律としての平均律)》

「ひえ~!頭ゴチャゴチャ!一万円札の人と時事新報。そしたら今度はまた古典音律とか平均律が出てきた~!」

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