白石9)雑文集2:風の電話、雨、など・・・21号

    雑文集(2):風の電話、雨、など

                                            白石常介(81、商 卒)

                        (台湾三田会顧問、前副会長)

1.風の電話

「風の電話」で、そよ風を肌で感じながら、輝く夜の星を見上げながら、ときには瞳を閉じながら、いつまでも思い出に残っている人と心を通して会話する。こういう貴重な時間は必ず必要だ。

「とうちゃ~ん、かあちゃ~ん、そして〇〇、元気かぁ。俺たちも元気になったぞ。いつまでくよくよしててもしょうがねえからな。

今は新しい家をこしらえてよぉ、妻と〇〇の3人で頑張ってるぜ。

でもなあ、安心しろや。とうちゃ~んとかあちゃ~んと〇〇がいつ帰ってきてもいいようにさぁ、2階の一部屋をちゃ~んと開けておいてやったからな。

前の家は流れちまったけど、思い出の品も少しだけど拾ってそこに飾ってあるし。

ちっと狭いけど我慢してくれや。申し訳ねえけど、今の俺が頑張って建てられるのはこのくれえだからな。

せめてお盆だけでもいいからさあ、帰って来てくれよ。顔を見せにさ...頼むよ...。

とうちゃ~ん、かあちゃ~ん、〇〇...」

「お前さあ、俺やっぱ寂しいよ。あいさつもしねえで〇〇といっしょにとっととそっちに行っちまってさ。俺も早く行きてえって何度考えたことか...。

でも思ったんだ。俺って生かされたんだよな。お前たち2人の分まで頑張れってことなんかなあ。

今夜もお前たちの写真の前で3人で食事したけどよぉ、こっちから話しかけてもな~んにもしゃべってくれねえし...。

だけど俺、そんな時は目をつぶることにしたんだ。そしたらほんと、ちゃ~んとお前が、〇〇が、話しかけてくるんだよな。

不思議なもんだなぁ、思ってることがちゃんと通じるもんな。

今までありがとうよ。そして、これからもよろしくな。

俺をひとりにしねえでくれよ、頼むからさあ...」

「あなた...、あなたはあなたしかいないのよ...。

そんなあなたが手の届かないはるか遠くにさっさと行っちゃって...。

もう5年も音沙汰なしよ。電話のひとつくらいかけてよこしてよ、“めしはいらねえ、もうすぐ帰るぞ”ってさ。

堪忍袋の尾が切れちゃうわよ、私...。

...何とか言ってよ、...あ、あなた...もうっ...」

 

2.雨

山菜尽くし・海鮮尽くしなど、魅力的な〇〇尽くしは季節感もあり、装いも新たでいいものです。

でも、雨尽くしはどうもいけません。

春雨、夕立、秋雨、寒雨...、一方、花時雨、白雨、秋霖、氷雨...

表現を少し変えただけで何だか雨に濡れてみたい感じがしませんか。

日本語の言葉の表現って素晴らしいですね。

ではもうひとつ。

秋雨っ...何となくうっとうしいような

夕立!...雷鳴けたたましく、今にもかんしゃくを起こしそうな

文字の形、大きさ、濃さでも違うものなのですね。

もし100%湿気であれば“黴雨(つゆ)”でしょうね、きっと。湿気が多くなると黴(かび)が生じやすくなることから通常の“梅雨(つゆ)”と同じ読みで表現を変えたようですが、納得!

体に黴が生えてきそうな、そんな毎日、...では“黴体”と書いて何と読んだらよいのでしょう? “かびたい”、“かびてい”、...いやいや、正解は“やってらんね~”でした...冗談!

<小雨さん こんにちは>

3.何思う 旅姿二人衆

人生の縮図。

朝陽ととるか、夕陽ととるか、人により見方が異なります。

また、同一人でもその時の感情により異なる判断をするかもしれません。

褒められて喜び、裏切られて怒り、ひとり寂しく哀愁を感じ、仲間とともに楽しみ、...だから人生には喜怒哀楽があるのでしょうね。

ならば人生を悲観的に生きるより、「人生っておもろいなあ。何でもありありだ。だったら自分も頑張って楽しまなあかん!」という感じで過ごした方が精神的にも肉体的にも良いですね。

朝陽:一日の始まり。期待を込めて。

「さあ、今日も頑張るぞ~っ!」

夕陽:一日の終わり。その日の出来事を顧みる。

「よ~しっ、今日もよくやった。これだけ頑張ったんだ、明日はもっといい日がくるぞ!」

今日一日への感謝、来たるべき明日への希望...“何思う 旅姿二人衆”

 

4.パコ君 緊急入院

昨夜突然パソコンが発作を起こし、一瞬にして寝込んだまま、その後は目を開けませんでした。ちょっとくすぐってみたのですが、仮病ではないようで…。
この近くには救急救命センターがないため、今朝総合病院に担ぎ込みました。昨夜から何も食べていないので、体重がかなり軽くなってしまったような気が…。

一度、家に戻り、連絡があり次第また駆け付けます。
退院手続が取れればよいのですが。
しかし、パコ君は常に主人に逆らうことなく忠実に働き続けているため、時々相手の立場に立って考えてやることもしなければ。
今日くらいは一日ゆっくり入院させてあげるのもよいのかな、と…。

パコ君も我々同様、適切な休息は必要なのですね。自ら意思表示ができないため、体で抵抗したのでしょうか。
相手が何気なく発する信号を見逃してはいけませんね。
勉強になりました。

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