白石14 )介護と共に(1)・・・25号

  介 護 と と も に (1)

(安心して暮らせる社会へ)

白石 常介(81、商)

一.介護とは

二.介護の予兆および初期対応

(1) 介護の予兆

(2) 介護の初期対応

三.介護のサービス利用までの具体的手続概要

四.介護保険の制度

(1) 介護保険制度の目的

(2) 介護・介護予防サービスの手続概要

(3) 介護・介護予防サービスの種類

(4) 保険者・被保険者および財源構成・納付

五.個別対応

(1) 介護における心がけ        (11)デイサービス、デイケア、ショートステイ

(2) 誰が介護をするか         (12)要介護期間

(3) 介護離職             (13)老老介護、認認介護

(4) 介護うつ             (14)介護ロボット

(5) 介護難民             (15)介護関連発生問題等

(6) 老人ホームの種類         (16)シニア世代の恋愛

(7) 介護事業所の選び方        (17)双方の認識努力

(8) 介護用品の選択          (18)法制度の整備に向けて

(9) 介護老人保健施設(老健)の特徴  (19)介護の効率化に向けて

(10) ケアマネジャ-

六.最後に

 

介護関連の規定は毎年変更されています。

よって、当表現方法等に問題がある場合には、介護関連の専門家にあるいは専門書でご確認

いただければ幸いです。

一. 介護とは

“お~いっ、食事はまだか”

“何言ってるのよ、お父さん、さっき食べたばっかりでしょ”

“えっ、そうかい...腹が減ったからさあ”

“そりゃそうよ。だって、食欲がないからってあまり食べなかったもの”

“そうだっけ...ところで食事はまだか?”

“あのねえ、ちゃんと聞いてよね、もう食べたでしょ!...ほんとにもう”

介護においては日常茶飯事に起こる光景。他人事ではない。

現状のまま何もしないでいると2050年には人口が1億人を割り込み、65歳以上の割合が40%にもなるらしい。ということは、厳しい見方をすれば現役労働者の1人が1人の高齢者を支えていくことにもなりかねない。しかも自己の生活のほかに!

“あのさあっ、急にこんなこと言ってごめん。今やってる介護の仕事なんだけど、俺、その...やめようかと思ってるんだ。もう体も心もボロボロでこれ以上持ちそうもないし

“...実はね、私もいつかあなたに話そうと思ってたの。こんなにがんばってるのにどんどん仕事が入ってきて休む暇もないし。それに今のお給料ではまともな生活もできないし...ごめんなさい、こんなこと言って。あなたが家族のためにこんなにがんばってるのに。でも、あなたの体のことの方が心配で心配で、私...”

“いや、いいんだ。だって本当のことなんだもの。苦労掛けてごめんね...”

“あなた...”

介護のサービスを受ける利用者側はもちろん大変であるが、それを提供する側も現状の制度のもとではそれ以上に大変である。

社会福祉の法制度はサービスを受ける利用者ごとに整備されており、高齢者関連制度、障害者関連制度、児童福祉関連制度、生活保護関連制度などがある。

そして、高齢者関連制度のうちの介護に関する主なものが介護保険法である。

いずれにしても社会福祉サービスの基本理念は、利用者個人の尊厳を保持したり自立を支援したりすることである。

<黒いワンちゃんがCherrie君 、茶色いワンちゃんがSweetie君>

「おいっ、Sweetie(スウィーティー)、最近テレビのニュースなんかで “介護” って言葉をよく聞くんだけどさあ、それっていったい何なんだ?」

「えっ、Cherrie(チェリー)はテレビでも食べ物のことしか興味ないのかと思ってたけど」

「え~、まあね。実は食べ物が映ってるテレビの中で “介護食” って言葉が何回も何回も出てきたからさあ、俺の耳には “五回食” って心地よく響いたんで、“何だろ、五回も食うなんてそんなにうまいもんなんかなあ” って思ってさ...デへへ」

「都合よく聞こえる耳を持っててうらやましいよ。まず “介護” って簡単に言うと、障害者の生活支援をすることあるいは高齢者や病人などを介抱し世話をすることをいうんだ。もっというとこうだよ。

・介(かい) :助ける、間に入る、頼る、など

・護(まもる):目を離さないで見守る、保護する、大切なものとして扱う、など」

「ふ~ん。だけど “大切なものとして扱う” って、年配の人を大切に扱うのは当然だろ!」

「本来はね。でも邪魔もののように扱われることも結構あるんだ、悲しいけど」

「どして? そりゃ、あまりにひでえんじゃねえか。だって、今まで何十年もお世話になってきたんだろ、お父さんやお母さんにさぁ」

「そうだよ。でも現実問題として肉体的、精神的、時間的そして金銭的負担がかなり掛かるんだ。それに本人だけじゃあなくって家族も含めた周囲の人にも。

ある意識調査だとね、家族の介護をしている人の約80%がストレスを感じ、約30%が憎しみを覚え、それに虐待の経験がある人は約10%もいるんだってさ。それってすごいと思わないかい。つまり、それだけ介護っていろいろな意味で大変なんだよ」

「介護の意味は分かった、うん。でもこれってどっかで聞いたことがあるぜ。確か “介護は身体機能低下の高齢者に対して生活の質の維持・向上を図る” んだろ。 

...あれっ、だったらさあ、一般企業のような生産性っていう意味では介護は期待できねえよなあ」

「一般企業と比べたら公的規制などもあるし、それ以上に本質的な問題もあるから、単純に比較しても意味がないよ」

「あっ、いっつも誰かが怒鳴ってたけど、生産性が上がらなけりゃあ給料も上がらねえってさ。

物作りなんかじゃあ売上を伸ばしたり費用を抑えたりして利益を出さなけりゃあ駄目だろ。でも介護の目的は単純な売上向上や費用抑制とは違うんだよな、当然。

外に向かって “さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。ここの介護事業所はサービスもいいし安いよ、安いよ~っ。それに職員もより取り見取りだよ~っ” とか、内に向かって “さあ、職員の皆さ~んっ、今月から経費を抑えるために給料を10%下げますからよろしくね~っ” なんてあり得ねえよな」

「そりゃそうだよ。それに今一番問題なのは介護人材不足なんだ。最大の原因は大変な仕事なのにそれに見合う賃金がもらえないんだから。とにかく安過ぎるんだよ」

「介護っていうと社会奉仕みてえな見方をするけど、介護をする人だって家庭もあるし生活しなけりゃあなんねえもんな。こういう人たちがしっかりした賃金をもらえねえと、しっかりした介護なんてできっこねえ、そうだろ?」

「その通りさ。どんな仕事でもそうだけど、まず自分で生きるための生活基盤をしっかり固めないと、いい仕事なんてできるわけがないよ」

現代の社会では急速な高齢化とともに少子化が進んでいる。高齢者の保障は一般的に現役世代が支払う税金などを財源としているため、高齢者の増加と少子化により財源が厳しくなってきている。

高齢化社会においては、自宅で介護を行う場合の家族への負担が大きく、仕事への妨げ、生活費の圧迫などの経済的負担や、自己の意思がうまく伝えられない高齢者への介護に対する精神的負担も大きくなってくる。さらに、家族構成自体が小さかったり、一番身近な家族に介護が集中してしまうこともある。

そこで、介護者の負担を軽減するために、要介護者などは介護事業所への入居などの各種サービスを受けることができるようになっている。もっとも、サービスに対する一部の費用は利用者自らが負担することになるが。

一方、そこで働く人材が大変不足しているため、十分なサービスを受けられない状況が生じているケースがあることも事実である。

「Sweetie、さっきの生産性の続きだけどさあ、直接何かを生み出さなくっても間接的に影響を与えるってこともあるよな」

「たぶんそれはあると思うよ、Cherrie。あると思うけど、でもいまひとつピンとこないんだ。具体的には?」

「そう来ると思ったぜ。一般的に要介護者は若者と比べたら、年配、忘れっぽい、力が弱っている、積極性に欠ける、などなどだろ?」

「そうだね」

「ではでは、若者と比べたらすべての点で劣っていると思われまするのでしょうか、Sweetie君」

「なんだか言葉がおかしいけど、すべてということではないと思うよ」

「だろ? 若者と比べて、社会経験は...豊富、自由な時間は...ある。

だったらさあ、毎日毎日をただただ時間に流されて生きるんじゃなくって、隠れてる自分の才能を探す旅に出たらどうだ?」

「それはいいことだけど、どうやって?」

「な~に、簡単なことさ。別に山靴を履いて重いリュックを背負って実際に旅に行くんじゃあねえぜ。一日のうちで好きな時間を使って、例えば70の手習いでいいんだ、絵を描き始めてみるとか、詩を書き始めてみるとか、書道を始めてみるとか、何でもいいんだよ」

「“自己の隠れた才能発見の旅” だね」

「そうっ。若いころは “あ~あっ、これを明日の朝までに仕上げなくちゃあ。ちぇっ、今日は徹夜だな” なんてことがあっただろうけどさ、今は別にいつまでに何かをやらなきゃならねえってことはまずねえだろ? だったら一日のうちでゆっくりと好きなことをする時間が十分あるんだから、たとえちょっとの時間だけでも昔のように集中してやってみたら、とんでもねえ才能がすっ飛び出すかもしれねえぜ、例えば絵画の才能とかさ」

「そうだよね。例えば懐かしい大自然の風景を、筆に心を込めてゆったりと絵に描く。それをたまたま見た現役バリバリの若者が、何かに魅せられたように引かれ、ひと時じっと見つめ、癒やされ、何か得体の知れないエネルギーをもらってさらなる生産性を高めていく、とかね」

「ほほ~っ、少しは相棒の考えを分かってもらえましたか。ではおいしいお菓子を半分だけあげるから、はいっ、お手っ!」

「ちょっと乗り過ぎだよ、Cherrie。でも年配の人たちの隠れた才能ってまだまだたくさんあると思うよ」

「そうさ。ただそれを見つけようとしないだけなんだ。もったいねえぜ。本人だけでは始められねえっていうんなら、周りの人がちょっと手を貸してきっかけさえ作ってくれりゃあいいんだ。あとは本人が自己発見の旅に出かけるだけだからな。しかも若者にはない今までの人生経験たっぷりのもとでさ」

「結果として間接的ばかりじゃあなくって、直接的にも生産性が向上するかも。すごい絵を描いてそれがすごい評判になってすごく評価されたりして」

「介護されるようになったってやれることはたくさんあるんだ。“これでもう終わり” じゃなくって “これから楽しい人生の始まり始まり~っ” なのさ。毎日、朝陽が昇るのが待ち遠しくて超積極的になるぜ」

二. 介護の予兆および初期対応

(1)介護の予兆

介護を要する予兆には以下のようなものがあるので、そのような状況が表れたら注意を要する。

・食欲減退、物忘れ、うまくいかないコミュニケーション、表情の変化が乏しい、ぼうっとし

ている時間が多い、字の読み書きがうまくいかない、など

特に認知症(成人後期に病的な慢性の知能低下が起きる状態)の下記症状には注意が必要である。ちなみに、物忘れだけが認知症ではない。

・中核症状:記憶障害、理解・判断能力障害、見当識(いつ・どこ)障害、など

・周辺症状:感情障害、暴力・暴言、幻覚・幻聴、うつ、など

また、ちょっとした体の変化や言葉の裏にある本人の本当の気持ちなども可能な限り見落とさないよう見守る必要がある。自分自身で“したい”と思いつつも“できない”ことに対し、現実との狭間で悩んでいることも少なからずあるからである。

さらに、認知症の人ほど普段の生活に不安を感じているようである。

・安心できる場所にいたい → わが家に帰りたい

・自己の記憶に自信がない → 頼れる人にそばにいてほしい

「おい、Sweetie、超理解障害ってのは?」

「Cherrie、何それ?」

「俺様の脳の働きのこと。実は理解し過ぎて困っちゃう障害のことさ。

“位置を聞いて十の汁”、ちょっと場所を聞いただけで10種類のスープがどこにあるのか、においで当てちゃうんだぜ。どうだ、まいったか」

「まいったまいった、まったく。“一を聞いて十を知る” をそう考えるとはね」

「えっ、俺、今なんか変なこと言ったか?」

「いや別に...正常だよ、今までの君にとっては」

(2)介護の初期対応

介護への初期対応としては、まず現状において介護の必要性があるかどうかを知ることが大切であり、もし介護の予兆があったらまずは地域包括支援センターなどに相談すべきである。

そこには保健師、看護師、社会福祉士などがおり、その地域住民たちの暮らしを介護のみではなく健康や医療の分野からも支援してくれる。

なお、介護離職(五.(3)参照)などによる経済・精神面でのダメージもかなり大きいため、ひとりですべて対応しようとしないことも大切である。

また、ケアマネジャー(介護支援専門員:五.(10)参照)の存在を知ることも重要である。

ケアマネジャーは介護の専門知識により高齢者の立場に立ちケアプラン(介護サービス計画書)などを作成し、介護等のサービスを受けられるまでの橋渡しを行い、要介護者や要支援者の快適な生活を支援する大切な存在であり、介護分野と医療分野をまたぐ調整の役割を果たしている。

なお、市町村の介護保険課または地域包括支援センターなどにてケアマネジャーのリストを入手することができる。

信頼できるケアマネジャーがいるかどうかで介護の負担や充実度はかなり変わるため、合わないと思ったらケアマネジャーの変更は可能である。

「あのさあ、Sweetie...ケッ、ケアマネジャ-って奇麗なおネエさんが多いんだって?」

「Cherrie、君の選択基準はそれ?」

「当~然!ほかにあるのか?」

「追加するけど、ケアマネジャ-も利用者を選ぶ権利があるんだってさ。あまりに生意気だとか、超理解障害者とかは特に...」

「特に選択枝に入れてくれるって?そりゃそうだろ、ありがてえなぁ」

「あのねえ...実際、君は理解・判断能力障害的発想が見え隠れしているよ。もう介護の予兆?」

「介護? おっ、おっ、俺、いや、私、今日から何でも真面目にしますけん、そんなこと言わんといて」

「おっ、焦って急に方言が出たか。いや、さっきのは冗談。差別なんてないよ。だって日常生活で不自由な人を助けるんだから、どんな利用者であってもまずはその人の立場になって対応することになるんだ。大変なんだよ、この仕事は、ほんとに」

 

Cherrieの目に映るケアマネジャー像

三.介護のサービス利用までの具体的手続概要

「Sweetie、高齢になって何だか体がいうことを聞かなくなってきたんで介護なんかのサービスを受けてえなあって思ったとしてだ、じゃあ今の自分がどんなサービスを受けられるか、それにはどうしたらいいのか、その辺がごちゃごちゃしてよく分からねえぜ」

「そうだね、Cherrie、確かに分かりづらいよね。じゃあもっと簡単に説明しようか。図を使った方がたぶん分かりやすいと思うよ」

「お願(ねげ)えしますだ」

「わかりやした、ガッテン」

希 望 す る 介 護 の サ ー ビ ス の 種 類 ( 概 要 )

 

<介護保険適用>           <介護保険不適用>      <同左>

 

 

 

非該当⑥           非該当

居宅介護支援事業者 地域支援包括センター     同左

(ケアマネジャ-等) と契約

と契約

 

 

 

介護保険サービスを受ける   赤の欄に負担割合「1割」

ときに必要          または「2割」と表示

まとめ

① 65歳以上(原則)で介護保険サービス(*)を希望

*:要介護者・要支援者に適用されるサービスや金銭や物品全般

・加齢により特定疾病にかかった40歳~64歳までの人も可

② 介護保険サービス適用申請:本人、家族、代理人より

市町村の担当窓口へ

③ 審査・判定:訪問調査、主治医意見、一次判定、二次判定

・ 認定・通知:本人に通知

・認 定(介護保険サービス利用可)

④ 要介護者:心身に障害があり、日常生活をひとりで送ることが困難な状態で、

介護が必要であると認定された人(要介護度1~5)

⑤ 要支援者:ほぼひとりで日常生活を送れるが、要介護状態への予防として身体の

機能を維持・改善する何らかの支援が必要な状態にあると認定された

人(要支援度1~2)

・非該当(介護保険サービス利用不可)⑥

・上記要介護者や要支援者に該当しない → ⑨の利用へ

・ケアプラン等の作成・利用開始

⑦ 要介護者:介護サービス(介護給付)利用可

・居宅介護支援事業者(ケアマネジャ-など)と相談

・訪問・評価 → 介護ケアプラン作成 → サービス担当者会議 →

利用者の同意 → 介護サービス事業者の選定および契約 →

介護サービス利用開始

⑧ 要支援者:介護予防サービス(予防給付)利用可

・地域包括支援センターと相談

・訪問・評価 → 介護予防ケアプラン作成 → サービス担当者会議 →

利用者の同意 → 介護予防サービス事業者の選定および契約 →

介護予防サービス利用開始

・介護予防・日常生活支援総合事業の利用も可

⑨ ⑥により介護・介護予防サービス利用不可の者(原則)

・市町村の相談窓口へ → 基本チェックリストにより本人の状況確認 →

介護予防・日常生活支援総合事業の対象者として当該サービス利用可

なお、65歳以上のすべての高齢者は、一般介護予防事業の利用可(⑩)

 

四. 介護保険の制度

「あのさあ、Sweetie、介護のサービスはいろいろあって、そのうちの介護保険が使えるようにするにはどうしたらいいとか、まあその概要っていうか、何とな~く分かってきたような気がしねえでもねえけど」

「もちろん実際は細かい規定とか手続もあるんだけどね、Cherrie」

「じゃあ、俺のメンツにかけて、チラッと、ほんのチラッとだけでいいから教えてくれねえか」

「チラッとだけでいいの?」

「もちろんだ。ほかにあるわけ?」

「もう少し丁寧に説明してもいいかな~って思っていたけどやめておこうかな、君のプライドもあるから」

「まぁそういわずにちょっとだけおまけしてちょ」

「チラッはストレスがたまるみたいだから、じゃあ少しだけおまけね」

「待ってました!」

「やっぱり!」

「デへへ」

(1)介護保険制度の目的

以前の日本の社会福祉制度においては、国や市町村が一方的にサービスを提供し、利用

者に選択権はなく、対象者も身寄りのない高齢者や低所得者に限定されていた。

しかし、高齢化、少子化、核家族化などにより、家族だけでは介護を支えられなくなっ

てしまった。

そこで、社会全体で高齢者や家族を支える仕組みが必要になり、2000年(平成12年)に

介護保険制度が誕生した。

特に介護保険法第1条では、要介護状態となった者がその有する能力に応じ自立した日常

生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービスおよび福祉サービスに係る給付を

行う、としている。

また、利用者自らがサービス内容を選択し、事業者と契約を結び利用する方法に変わっ

てきた。

なお、実際の運営主体は国ではなく市町村である。

(2)介護・介護予防サービスの手続概要

当制度の運営は市町村であり、介護・介護予防サービスを受けるにはまず要介護認定ま

たは要支援認定を受ける必要がある。

なお、以下においては要介護や要支援の意味での介護や支援を広義の介護としている。

当申請は、介護を要する本人とその家族が市町村の窓口で申請するが、地域包括支援セン

ターの職員などが代わりに申請することもできる。

当認定内容は、介護を要する人に対してどの程度必要であるかを判定するものである。

・要支援:予防的に援助が必要または日常生活を営むのに支障があると思われる状態

・要支援1:身の回りの世話で一部手助けが必要

・要支援2:要支援1の状況より能力が低下し、部分的介助が必要

・要介護:現時点で介護サービスを要する状態

・要介護1:食事、排泄はほぼひとりでできるが、ときどき介護が必要

・要介護2:日常生活で部分的な介護が必要

・要介護3:日常生活でほぼ全面的な介護が必要

・要介護4:介護なしでは日常生活が困難

・要介護5:介護なしでは日常生活が不可能

上記認定後どのようなサービスを受けられるかについては専門家であるケアマネジャー

などがケアプランを作成するが、これは認定のランクにより受けられるサービスの内容や

金額に限度があるため、「何を受け、何を受けないのか」をその範囲内で決定する必要が

あるためなどである。

 

「Sweetie、俺思うんだけど、調査のときって本人はいつも以上に無理をするんじゃねえの。だっ

てさあ、人間である以上は常に誇りを持ってるだろ。だったら “こんなこと恥ずかしくって言える

か” とかさ。例えば衣服着脱については実際に人の手を借りているとしてもだ、自立、つまり 

“ひとりでズボンがはけるかって? 当然だろ、そんなこと。それに恥ずかしくって他人の手を借

りられるわけがねえだろ!” って思うんじゃねえの」

「それは考えられるよね、Cherrie。だからそういうことも当然考慮して総合的に判断できる仕組

みを作っているんだ。いろいろな角度からチェックするからまず無理をしていても実態が分かる

ようになっているんだよ。

もっとも、人が行うわけだから、“判定結果は絶対に正しい”、って常に言えるかどうかは難しい

かもね」

「でも原則としてそれならいいんだ。まずは調査のときに無理してほんとは要介護3の人が要介

護1で認定されたら、その後の生活が大変だと思ったからさ。俺だって調査のときはそうすると

思うぜ。なぜって俺様は人一倍ブラインドが高(たけ)えからな...」

「そうか、君は調査のときはブラインドが高くて邪魔だから、まぶたのブラインドを下ろして目を

閉じるのか。だったら何も見えないからプライドも関係ないよね」

「おうっ、褒めてくれてありがとう...って、なんか微妙に違うような気が??」

「気のせいだよ、Cherrie、きっと、うん...」

(3)介護・介護予防サービスの種類

介護・介護予防サービスとは介護を必要とする人が利用できるサービスのことであり、利

用時には原則として介護保険が適用される。なお、利用者の負担は1~2割であり、収入

により変わることになる。

なお、要支援1および2の場合、下記“Ⅱ.施設サービス”の利用はできない。

利用できる介護・介護予防サービスの種類は以下のとおりである。

Ⅰ.居宅サービス

在宅生活の要介護者(利用者)に対して、ホームヘルパー(訪問介護員)などが居宅を訪

問して行うサービスであるが、一時的に在宅介護ができない場合に利用者が施設に行き短

期間介護を受けるサービス(デイサービス、デイケア、など:五.(11)参照)等も含ま

れる。

Ⅱ.施設サービス

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施

設(2017年度末で廃止)の各介護保険施設に入所して受けるサービスであり、利用者は

24時間体制で介護を受けられる。

Ⅲ.地域密着型サービス

居宅サービスと施設サービの中間的なもので、居宅、通所(通い)、入所(施設に住んで

生活を行う)の各サービスを兼ね備えている。

なお、地域密着型であるため、原則として利用者が住んでいない別の市町村にある介護施

設のサービスは受けられない。

Ⅰ.居宅サービス Ⅱ.施設サービス  Ⅲ.地域密着型サービス

・自宅にて  ・訪問介護               ・夜間対応型訪問介護

利用    (ホームヘルプ)             (夜間の介護訪問)

(日常生活の手助け)               ・定期巡回・臨時対応型

・訪問看護                訪問介護看護

(看護師などが訪問)            (24時間対応の訪問介護・訪問看護)

・訪問入浴介護             ・看護小規模多機能型

(自宅で入浴)                    居宅介護

・訪問リハビリ                           (訪問、通所、宿泊、看護を

テーション                組み合わせたサービス)

(自宅でリハビリ)

・居宅療養管理指導

(自宅で医者などによる

療養上の管理・指導)

 

・自宅から  ・通所介護               ・地域密着型通所介護

通って利用 (デイサービス)            (小規模デイサービス)

(施設に通って食事や入浴)             (小規模施設の通所介護)

・通所リハビリ             ・認知症対応型通所介護

テーション               (認知症の人の通所介護)

(デイケア)              ・小規模多機能型居宅介護

(施設に通ってリハビリ)              (訪問、通所、宿泊を組み合わ

・短期入所生活介護             せたサービス)

(ショートステイ)

(自宅で介護を受けている人が

一時的に施設に宿泊)

・短期入所療養介護

(医療型ショートステイ)

(医療の助けが必要な人が

一時的に施設に宿泊)

・施設に住んで・特定施設入居者 ・介護老人福祉施設  ・認知症対応型共同生活介護

利用     生活介護*   (特別養護老人ホーム) (認知症高齢者グループホーム)

(有料老人ホームなどに (生活介護中心)      (認知症の人が施設で共同生活を送る)

入居している人が介護 ・介護老人保健施設  ・地域密着型介護老人福祉施設

サービスを受ける)  (老健)          入所者生活介護

(介護やリハビリ中心)   (地域の小規模な介護老人福祉施設で

・介護療養型医療施設  介護サービスを受ける)

(2017年度末で廃止) ・地域密着型特定施設入居者

(病院での療養中心)     生活介護

(地域の小規模な有料老人ホームなど

で介護サービスを受ける)

*:特定施設とは、有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、養護老人ホーム、

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などをいい、そこに居住している人が受けられる

介護サービスをいう。

・その他、生活環境整備のための福祉用具貸与サービス(車いす、特殊ベッドなど)、特定

福祉用具販売サービス(腰掛便座、簡易浴槽など)、住宅改修サービス(手すりの取り付

け、段差の解消等)などもある(五.(8)参照)。

(4)保険者・被保険者および財源構成・納付

Ⅰ.保険者・被保険者

・保険者 :市町村

・被保険者:40歳以上の者

・第1号被保険者-65歳以上

介護や支援が必要となる「要介護・要支援認定」を受けた場合は、介護・介

護予防サービス利用可

・第2号被保険者-40歳以上64歳以下

介護保険対象の特定疾病により「要介護・要支援認定」を受けた場合は、

介護・介護予防サービス利用可

Ⅱ.財源構成・納付

・財源構成

・本人負担 : 1~2割(一定以上の所得者は2割)

・公費より : 4~4.5割

・保険料より: 4~4.5割

・納付

・保険料は各種健康保険料に上乗せして納付される。

年金受給者は年金より天引きされる。

「Sweetie、天才の俺様でもよぉ、さすがに頭の中がごちゃごちゃしてきたぜ。だってさあ、あまり多くって聞けば聞くほど、ちちんぷいぷい、いや、ちんぷんかんぷんになってきたんだ。俺の潤いのある奇麗な目ん玉の中で線香花火が四方八方に飛び散ってチカチカしてるぜ。それに五尺玉もドッカ~ン」

「潤いのある目ん玉ねぇ...もっとほかに奇麗な表現ができないの、Cherrie?

まあいいや。そうだよね、たくさんあり過ぎるよね。だ、か、ら、専門的知識を基に介護分野と医療分野の間に立って利用者に一番いいプランを考えてくれる人が大切なんだ。さあ誰でしょう」

「...あっ、そうか。それが奇麗な奇麗なおネエさんの多いケアマネジャ-なんだ。納得!」

「なんだかそこだけ強調してない?ケアマネジャ-は優秀な男の人も当然いるよ」

「まぁね...」

「いずれにしても細かいことは専門家に確認すればいいと思うよ。あとは興味のありそうなものを一つずつ説明していこうね」

「あの~っ、ケッ、ケッ、ケア...」

「それももちろんあるよ」

「よ~しっ、じゃあしっかり聞いてやろうじゃあねえか」

「よ~しっ、じゃあしっかり話してやろうじゃあねえか、ってね」

 白石常介:台湾三田会顧問 )

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(続)

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